塔の内部(厳室=いつむろ)

 

厳室(いつむろ)への入り口、銅製の扉 (蚊帳(かや)釣手(つりて)、通宝などを鋳潰(いつぶ)した)
 入り口、銅製の扉は日名子実三の作です。神話の(じん)()東征(とうせい)()日向(ひゅうが市

々津(みみつ))からの船出を描いたもので、軍船が揃い、兵士たちが(たて)を並べて乗り込んでいます。船は宮崎県西都(さいと)(ばる)出土埴輪(はにわ)を模しています

 

 扉の上部には天皇が代々受け継いでいるという三種の神器、刀(草薙剣(くさなぎのつるぎ))、鏡(八咫鏡(やたのかがみ))()勾玉(まがたま)(八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま))が見られます。銅製の扉は天皇の権威のお陰で戦時供出を逃れました。

 

 

 

厳室・塔の内部
 日名子は、塔の内部を「厳室(いつむろ)」と呼び「八紘之基柱の魂というべき部屋」と位置づけました。入り口から真直ぐ広い空間の正面に、木づくりの「奉安庫」があり、(ちち)(ぶの)(みや)の「八紘一宇」真筆が納められていました。占領軍から破棄を命ぜられましたが、宮崎神宮の宮司により保管されていたようで、現存するといわれています。

四方の壁には、神話と皇国史観に基づく武力統一の絵が日名子の得意とする浮き彫で描かれ石膏のままで掛かっています。「奉安庫」の左側には「南米大陸の図」、右側には「大東亜の図」が掛けられています。